今回は、「東京アラートでどうなる?無意味?コロナ感染対策に有効?意義は?いつ終わる?」という事で書いてまいりたいと思います。
本日の東京都における新型コロナウィルス感染者数が、5月14日以来19日ぶりの高い水準となり、30人を超えました。そんな中で、小池知事は、「東京アラート」の発動方針を固めました。
この「東京アラート」とは何ぞや?という切り口でご紹介いたします。
東京アラートに関する記事
「ウィズ コロナ宣言」というボードを手に定例会見する小池都知事(2020年5月29日撮影)
東京都は2日、新型コロナウイルスの感染再拡大に向けて、都民に警戒を呼び掛ける「東京アラート」を出す方針を固めた。 【写真】手作りマスク姿の小池知事 アラートの発令は初めて。この日の新規感染者が34人に上り、5月14日以来19日ぶりの高い水準となったことなどから、踏み切った。東京は1日に休業要請緩和の「ステップ2」に移行したばかり。すぐに休業再要請にはならないものの、わずか1日で、コロナ収束とはほど遠い現実を突きつけられた。
東京アラートの基準となるモニタリング指標
【感染(疫学的)状況】
1.新規陽性者数(20人/日未満で緩和・アラート、50人/日で再要請)
2.新規陽性者における接触歴等不明率(50%未満で緩和・アラート、50%で再要請)
3.週単位の陽性者増加比(1未満で緩和・アラート、2で再要請)
【医療提供体制】
4.重症患者数
5.入院患者数
【モニタリング(監視体制)】
6.PCR検査の陽性率
7.受信相談窓口における相談件数
東京アラート発動でどうなる?
東京アラートとは、「都民に警戒を呼びかける」(都ロードマップより)ものであり、次の段階である外出自粛や休業の再要請は、さらにそこから複数の疫学的条件を満たすことが条件となる。何が目安になるのか。
■「再要請」基準、「アラート」より厳しく
東京都公式サイトの「新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ」によると、東京アラートの発出基準は、
(1)新規陽性者数が1日あたり20人未満(直近7日間平均)
(2)新規陽性者における接触歴等不明率(感染経路不明率)が50%未満(直近7日間平均)
(3)週単位の陽性者増加比が1未満(直近7日間平均)
の3つだ。都はいずれか1項目以上が基準を越え、「その他の指標も勘案して警戒すべき状況と判断される場合」にアラートが発令されるとしている。しかし、(2)は5月27日から6月1日まで6日連続、(3)は5月28日から6月1日まで5日連続で超えていたが、アラートは出されなかった。
2日の新規感染者数は34人。上の目安に当てはめると、(1)は16.3人となり基準を満たさない。(2)は2日17時時点で未発表のためわからないが(3)は2.15となり基準を超える。また3日の感染者数が仮に37人以上となれば(1)の基準も満たすことになる。
「自粛」再要請、新規感染者数は「1日あたり50人」目安
都は東京アラートが発令された場合、レインボーブリッジと都庁舎を夜間に赤くライトアップし、都民に警戒を呼びかけるとしている。一方、アラート発令後に外出・休業自粛を再要請する目安として、
(4)新規陽性者数が1日あたり50人(直近7日間平均)
(5)新規陽性者における接触歴等不明率が50%(直近7日間平均)
(6)週単位の陽性者増加比が2
といった基準も設けられている。これらの基準を複数上回った場合は「必要な外出自粛・休業を再要請し、感染拡大防止を徹底」するとしている。
2日時点で(6)がすでに条件を満たしている。また前述のとおり、(5)も5月27日から6月1日まで6日連続で50%を上回った。一方、(4)を明日3日で満たす場合は新規感染者数が247人を超える計算となる。
新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップについて
- ステップ2における新型コロナウイルス感染症拡大防止のための対応
- ステップ1における新型コロナウイルス感染拡大防止のための対応
- 新型コロナウイルス感染症を乗り越えるためのロードマップ~「新しい日常」が定着した社会の構築に向けて~
- 施設別休止要請の緩和ステップ
- LINEを活用した情報提供サービスで施設別の休業要請緩和ステップをお調べいただけます!
- 事業者向け東京都感染拡大防止ガイドライン~「新しい日常」の定着に向けて~
- モニタリング指標の状況はこちらから(新型コロナウイルス感染症対策サイト) (外部リンク)
東京都HPへの外部リンク
まとめ
今回は、「東京アラートでどうなる?無意味?コロナ感染対策に有効?意義は?いつ終わる?」という事で書いてまいりました。
東京アラート発動により、マスコミがまた賑わってきましたが、結局の所本当に意味があるのかは疑問です。現に、第2波ともいえる波が押し寄せ、感染者数が増える兆候をみせ始めております。
緊急事態宣言が解除になり今週から本格的に経済活動が再開されている中で、気のゆるみによる感染拡大が再発するのでは、本末転倒かもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。